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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第187号       ’03−11−14★

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     聴聞? 聴問!

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●何気なくTVを点けたら、

 

おや、<解任>の主人公が大写し。 外見の印象で軽々しく言うべき

ではない、と思えど藤井氏の作り笑い、ヤだなあ。 で、今日は何?

 (11月6日 TBS<ニュース23:藤井前総裁初めて語る>)           

 

取材者は筑紫哲也、人の知りたがるようなことを次々訊いてはいるが、

突っ込みが深くないのと下手に出すぎているのと、で、迫力に欠ける。

藤井氏の傍若無人さを印象づける意図か?

 

「20代は睡眠2時間、30代は3時間、、とおっしゃった、という

流説もありますね?」 それは本当か? イエスかノーで、とまでは

言わない。 結果、答えは藤井節、

 

「私は神<没>鬼没と言われてるんです」。 <没>? 聞き違い?

いいえ、二度繰り返したところを見ると、脳の回路がそうなっている。

国語力と常識力は比例する、の定説にピッタンコの人。 得々と 

 

宴会を抜け出すコツを公開し、「それからまた役所に戻るんですよ」。

何のため? 「夜2時から会議やるんです。 終電前だと(帰りたさ

が先に立って)みんな、ホンネなんか出しませんからね」 やれやれ、

 

そんな不健康、いや異常、な精神状態で物事を決めるのが霞ヶ関流?

変わった人たち、、 そう言えば国会も民営化推進委員会も、<終電

前>の時間帯、道理で彼、ホンネを吐かなかったわけだ、、

 

*   *

 

しかし何とも聞き取りにくい語り口。 相手に分からせる気など無い

みたい、思い付き次第、好き放題。 

 

石原大臣との会談では<テーブルを叩いた>のか?に対し、「記憶に

無いけれども、いろんなことおっしゃって、ね、分かりましたね、と

言うから、だから、一応くどいようですけれど、ね、もう一度大臣の

ポイントを整理して頂けますか、と。 それは長々と喋りますからね、、

 

 答えも<長々>だなあ、「記憶に無い」だけで済ませろよ。 この

 調子だから1時間の予定が5時間。 大臣のお疲れ顔も当然、、

 

あの、その、経過が(<を>でしょうな、正しくは)、ね。 すると、

あんたはオレの言ったことを聞いてないのか? と、こういうふうな、

ね、お叱りを頂いたわけなんですよ」 でも、最初に否定してかから

なかったところからすると、やはり<叩いた>んでしょうな。

 

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問題の<イニシャル>発言、「、、どういう文脈の中でその話が出た

んですか?」に対しては、「私がね、その、ま、3人の名前を、ね、

 

記憶しておりますけれども、それが文春で、名前が結果的に出ました

けれども、その、いわゆる改革をすれば既得権を持った人、あるいは

利害に関係する人、と言うかグループ、いろんな目に見えない、真綿

にくるんだ、ね、圧力というもの<が>、ね、感じるもんですよ」

 

文法的にオカシイだけでなく、<質問に対する答え>になっていない

ことにイライラさせられる。 筑紫も、「3人の名前はイニシャルで

おっしゃったのですか、それとも、、?」と促す。 と、

 

「あのね、正確には憶えてませんがね(視線を宙に漂わせ、首を傾げ、

上唇を嘗め、、 おトボケ?)イニシャルで言って、僕、私が名前を

言ったのが一人ぐらいいるのかな。 それから大臣が、ね、あーそれ

は○○だよ、と、大臣がおっしゃった人もいますね」 

 

「藤井さんがイニシャルで言うと、大臣がそれを○○さんだと?」と

筑紫確認。 「そうそう(と認め)、それから、私はTさんの名前は

言った、と思います。 私が申し上げたのは、いろんな風圧の、ね、

 

私が具体的に言える風圧として申し上げたんです。 (だ)から風聞

じゃね、言えませんから、、 だからほかのことを、もし、言ったか

どうか、私は言わなかったと思いますけど、言ったとすれば<こんな

話を聞いたことがあります>と、ね、ひとのことを私は必ず<聞いた

ことがあります>と、いうことを言ってますから」

 

一つ誘うと十以上、それもダラダラ喋る人。

 

*   *   *   *

 

民営化に賛成?反対? と端的に訊いても、「絶対ね、必要なものだ

ということを、その、構造改革をし、ね、そうすると要するに国費が、

さっき言ったように、もうインフラの方に回せなくなる時代に入って

来たんだ、と。 となれば、民間的経営手法を思い切って入れて行く、

やって行く道に、もう、これが必然なんだ、と。

 

で、それを民営化と言う時に、その民営化というものは、官業の民営

化じゃダメよ、と。 国民にとって大事なのは、料金が安くなる、で、

すべてが透明性になる、、」  ハイやイイエでは済まない人。

 

*   *   *   *   *

 

<幻の財務諸表>については、「そういうものは作ってなかった、と

いうこと、それからそういうものは、内部で会議もしてなかった、と。

オーソライズもしてない、ましてワンヤ(況わんや? 独特!)部長、

役員、ましてワンヤ総裁に、そういうことが一回も上げたこと無いと

いうことも、調査もして、、」と言葉を切り、唐突に

 

「で、国会答弁、ご承知のように、私は書いたものを読むだけです。

全部各部で、みんな各理事まで含めて確認したものを、道路局と摺り

合わせて、そして最後にまとめたものを、私に説明が来るわけ、、

 

それでそのまま答弁するわけですよ。 だから、私の答弁じゃないん

ですよ」 おいおい、そんなこと言っちゃって良いのかね?

 

このインタビュー、3時間半かかったそうですが、承るに終始した形

で、まさに<聴聞>。 非常識独善の人にその姿勢では、新しい話が

出て来るわけ無い。 この際はCBS<60ミニッツ>風、グサグサ

突っ込む聴<問>であって欲しかった。 

 

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●辞書によると、<聴聞>とは

 

「行政機関が国民の権利や利益に影響を及ぼす行政行為を行なう場合、

利害関係者などの意見を聞くこと」。 <訊くこと>となっていない

のは残念だが、「<聴問>とも書く」の注釈はある。 念のため

 

<聴問>で検索すると、審理に際し、誰かを呼び出して口を開かせる

場合には<問>になるらしいことが分かる。 喋りたいと望む者に耳

を貸すのは<聞>、だから先月17日のは確かに聴<聞>、

 

国交省山本政策統括官は、藤井氏代理人から「処分なら事実と証拠を

示せ」と迫られても淡々、「ここは裁判の場ではない。 意見を伺う

場だ」。 頼りなく見えなくもなかったが、あれは<規則>通り。

 

 

役所ごとの<聴聞規則>が規定するのはしかしながら<手続き>だけ。

だから<聴聞手続規則>と正しく?名付けている役所もあり、国交省

もそれ。 見渡した限り、<聞き方>についてはどこにも規定が無い。

 

喋りたい者に喋らせてやる場を一応提供し、ともかく<聞いた>痕跡

を残すだけの、いわば儀式、責任回避のための<手続き>。 だから

藤井氏側の「初めに解任ありきだ」という憤慨はナンセンス、解任と

いう行政行為が決まったからこそ聴聞も発生し得るシカケ。 たとえ

実質<聞き流し>でしかないにしても、、

 

*   *

 

結局その<9時間>は、新聞掲載の速記録で読む限り、やはり暖簾に

腕押し、糠に釘。 <知らせずに決め、決めたら変えない>役所式は、

ことが<総裁の解任>であっても公平?!だったわけ。 

 

    我が目黒区も、庁舎移転の不明朗な決定をそのまま実行。

    未だに追及されていますが、、 

    (参考 http://home.catv.ne.jp/dd/sudo-j1/sojyo.htm)

 

しかしビジネス社会でこれほど形式的、そんなに頑なだったら、長く

は保ちません。 順序も逆、決める前によく<訊く>べき。 それも

 

たとえば「<何か>ありますか?」のような、漠然とした問い方では

ダメ。 それだと、ここぞとばかり<曰く因縁故事来歴>が並べ立て

られてしまい、取り収めがつかなく、、なっては管理職、権威失墜。

 

それより Rational Process 式、事前に大まかな<状況分析:SA>

で重点を絞っておき、「これに関して<何が>ありますか?」と訊く。

 

そして、言い出されること一つずつ、事実を確かめ、それを<どう>

したいのか?、不具合の原因を突き止めたいのか、解決策を決めたい

のか、それとも将来的に備えようというのか、ハッキリさせましょう。

 

要はワーク・シート冒頭の1行、<ステートメント>を適切に定める

こと。 何を何のために論じるか、が明確でなくては、効果的な論議

にならないからです。 (詳しくは第27号をご参照下さい)

 

*   *   *

 

しかし日本(だけじゃあるまいが)では、<何が>話されるかでなく、

<誰が>話しているかが重んじられ、加えて<声の大きい方が勝ち>。

多くの会議で成果が挙がらない所以です。 (藤井氏は学生時代から

<とにかく声が大きかった>由)

 

あなたがリードする会議にも<大きな声>や<コワイ顔>が割り込み、

(悪気ではなく、と信じたいが)議事を停滞ないし脱線させたりする

ことがあるでしょ? その時はアッサリ、「今、このステートメント

で論じておりますので、、」と噛ませ、お引き取り頂くに限ります。

 

もちろんテキの主張が誤りではなく、ただ論議の段階として早すぎる

という場合もある。 だったらワーク・シート上の(何段階か先の)

該当欄を指し、「有り難うございます。 それはここに組み込ませて

頂きますので、、」とでもすれば宜しい。

 

ついでに、「このステートメントで宜しかったでしょうね?」と確認

したり、「この欄の情報を取るためご助力を、、」とお願いするなど、

せっかく関心を示して下さった<上>を活用するにもシートが役立つ。

 

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藤井節もシートに載せれば孔だらけ、非論理的であることは一目瞭然

です。 ステートメントからして怪しいし、たとえそこから始めても

たちまちコースから外れ、まず結論には到達し得ないでしょう。

 

藤井氏の<適格性欠如>はその面でも明らかなのに、そう指摘されて

いないところを見ると、霞ヶ関ではあんな風でないとエラクなれない

のかも。 現に、彼の抵抗ぶりを称える声もある、とTVで評論家が

申しておりました。 日本の将来、明るくありませんな。 なぜなら、  

 

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●この国の<三権分立>は有名無実、

 

<立法権>議員が<行政権>役人のチェックを怠っているのですから。

それどころか役人に台本を書いて貰ったり利害を共にする議員、典型

的には<族議員>、がやたら幅を利かせている。 要するに

 

議員の質が、平均的に言って低すぎるんですな。 彼らを改めさせる、

あるいは急速に向上させる方法は、無い。 だから時折の選挙で入れ

替えるべきなのだが、このたびのはこの激動期にして歴史的低投票率。

 

 

「政治には期待しない」とか「関心が無い」など、利いた風なことを

ヌカス棄権者たちをそのまま映し出すTVも愚か。 アタマに来ます。

 

<こんな日本>にしてくれた連中に<期待しない>のは分かる。 が、

選挙はその連中を去らせる手段でもある。 せっかくの権利、違った

こと言う連中にチャンスを与えるために使えば良いのに、、 即ち

 

政治の質が良くない、良くならない、のは結局みんなのせい、、なの

だが、そのレベルではさすがの<技法>も役立たぬ。 <みんな>が

<良い国にしよう!>と結束するには、、何か大きなキッカケが必要。

 

たとえば先頃の地震予測、たしか<11月中旬>のが未だ残っていた

んじゃなかったかな? <東京が変われば日本が変わる>に期待?? 

                         ■竹島元一■

    ■今週の<私の写真集から>は ★バチカンの雨★

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